日銀、「持ち直しの動きも見られている」として景気判断を3カ月ぶりに引き上げ

日銀は、東日本大震災から3カ月がたち、部品などの供給網の復旧が進んでいるとして、景気判断を3カ月ぶりに引き上げた。白川総裁は「この1カ月はやや良い方向でサプライズがあった。少し長い目で見た電力不足の問題は、リスク要因として意識している」と述べた。日銀は、金融政策決定会合を開き、震災で寸断されていた部品などの供給網の復旧や夏場の電力不足への対応が想定より早く進んでいることから、国内景気について「持ち直しの動きも見られている」として、景気判断を3カ月ぶりに引き上げた。ただ、中長期的には原発問題にからみ、電力不足が全国に波及することによる景気減速への懸念を示し、そのうえでゼロ金利政策などの金融緩和策については、維持することを決定した。また日銀は、担保となる不動産などがなくても、技術力を持つ企業に、金融機関が融資を行うのを支援するため、低金利での貸付枠を5,000億円拡充することを決めた。

Channel: FNN News Video Length: 0s Date Found: Tue, Jun 14 2011 5:57 PM Category: Business Date Produced: View Count: 1